ちょっと真面目に・・・
原油価格は低価格のまま推移。
30ドル台でいまだ推移。
一時期は20ドル台までを突破。それに伴って各原油元売りも価格を下げざるを
得なくなり、一斉にガソリンスタンドも価格を下げた。
私の住む岡山県でも安いところでは100円を割る程。
ところが先週の値上げに続き、次週も値上げすると言う。理由は原油価格の上昇。
しかも、『みんな、知ってるでしょ?』みたいな書き方。
いやいや・・・平行線をたどってますけど。
もっと言えば、為替レート的に考えると下がるはず。
つまり、何が言いたいかと言えば、ガソリンスタンドの経営が厳しくなってきたか
元売り各社の経営が厳しいから転嫁したかのどちらか。
所謂商社、三菱他が苦しむくらいエネルギー市場は厳しい。と言うよりも上下幅が
凄まじい。1年やそこらで採算を見込むことは出来ない市場である。
それを事業部制どころか、商社は子会社化して採算を求める。これではかなりの部分で
赤字が出るのは仕方がない。そして、原油価格も国内については思ったより下がらないだろう。正確には今までの赤字補てん分上げる必要が出てくる。
簡単に話をしてしまうと、資源に投資するわけだから、お金がかかる商売なのだ。
ボンボンのドデカイ商社しかできないビジネスを展開している。その原油を掘る為の場所を買うぐらいだから何億円の話なのである。
その何億円の話が戦争や為替レートやシェールガス革命やらでパーになるときがある。だって、投資だもの。
安定的に供給しようと思えばそれなりにカネが掛かるのは仕方がないことである。しかし不思議なのは原油価格が下がり、米国でも掘削が再開されたにも関わらず上がり続ける日本のガソリン価格だ。単にガソリンスタンドが貧乏なのであれば、一定時期だけの話で終わるだろう。厳しいところはつぶれるから。
でも、これが元売りの再編に伴って調整されているとしたら、経済へ与える影響は小さくない。唯一の安倍政権の起爆剤だと思われるものだからである。
実質の数字上のアベノミクスは失敗に終わった。そして黒田バズーカも訳が分からない方向に売ってしまった。恐らく宇宙に向けて撃ったミサイルじゃないのかと思うほどむちゃくちゃである。効果は数年後だと言うなら数年先まで待つとしたい。
日銀の政策金利、つまりは日銀に預けている所謂ブタ積みの預金はマイナスにこれからなろうと言うにも関わらず、何故か海外は日本に投資をするらしい。しかも、理由は『他よりましだから』なんだそうだ。ということは海外はもっと大変なのである。確かに欧州の一部国もマイナス金利を導入するという事態になっているし、ベーシックインカムを導入し始めた新たな取り組みをしている国もある。
ご承知の通りアジアはむちゃくちゃな経済だ。
確かに日本がましだと言われて納得しなくもない。そこに来てこのオイルショック。もっと日本の真面さを感じる。
と言う事は、反対に考えれば黒田総裁は頭がいい。海外からは自然とお金が流れてくる。そこでマイナス金利でもお金は銀行が預けるor(消費すれば)税収として国に入ってくるわけだから、どっちみち国にカネが入る。つまり、どうあがいてもカネは国の懐に入るのである。
どんどん海外からの投資をお待ちしていれば、いつしか日本は潤う。
やはり数年後は黒田総裁・安倍首相で祝杯を挙げていることだろう。