奨学金の話題が思いのほか多いので書いておく
覚書程度のもので、決して論文にまで到達していないモノだが
記載する。自分自身が自己破産を前にしここに記していることも
合わせて追記しなければならない。
総額700万円弱の債務を抱え、毎月10万を超す返済額。
さすがに貸してくれるところも無くなり、自己破産を決意した。
このうちの半分程が奨学金であり、月々の返済は確か1.2万円だった。
確か利子も合わせれば350万円程の債務だったと思う。これが25年ローン
として続くのだから、住宅ローン並みに重たい債務である。ましてや
若い世代だから、大した金額を得ているわけでもなく月給で言えば良くて
手取り水準は20万円程度だろう。私は手取りベースで17~18万円程度。
奨学金の1.2万円を除くと約15万円での生活である。
家賃に5万円程取られ、気づくと10万円での生活。今の妻の家にも遊びに
行かないと愛想をつかされるので、毎週末帰省するのに1回1万円強。
結局手元に残るのは5万円程なのだ。
食費、交際費、通信費合わせて5万円は今時の子には重いのだ。
スマホを買えば毎月1万円ぐらいするし(これも借金させられる)。
楽な生活ではない。
ときどき中高時代の友達と飲みに行けば、高卒の子の方が裕福だったりする。
手取りは2~3万円程しか変わらず、実家に身を寄せるから家賃はタダ。
食費も定額を払っておけば、親が作ってくれる。そんな生活なのだ。
大学に通ったのは間違いだったか・・・?と未だに思う事は多い。
と、悪いことを先に様々書いた。借りて返せない立場の僕が言うのは間違って
いることを承知の上で書くと、奨学金制度と言うのはありがたいものだ。
『スウェーデンでは・・・』などと教育先進国の話をよく聞くのだが、ここは日本
なのである。日本自体が教育的に後れをとっている訳ではない。実際に学力テスト
ではそれなりの評価を得ている。そして教育が成り立っているから今の治安がある。
借りたものを返すのは当たり前のことだし、担保はあるにせよ住宅ローンよりも
かなり緩和された条件である。機関保証と言うシステムも整っており、保証人に
弁済してもらうシステムもある。つまりは銀行の融資と一緒である。教育に使う
ローンだけを別扱いする必要もないだろうし、借金は借金なのだ。
借りたら返す。そして返せないなら破産などしかるべき処置をとる。
これしかない。
個人的な意見を言えば、高レベルな教育の上に国家の発展はあると思っている。
より個々の知識レベルを引き上げることでグローバル社会を生きて行く必要が
あると思っている。そして、その人こそが日本を背負ってたつリーダーになる
べきなのだ。その為には教育に予算をつぎ込むことが重要である。
具体的にどの水準まで・・・
という疑問があるが、わざわざ大学と言う名のところに通う必要があるか、ないか
という問題もある。義務教育水準が高ければどうでもいいと言う議論にもなるからだ。
大学教育はある意味で自主的に学ぶと言う事を学ぶ。聞きたいことを聞ける環境が
大学のいいところなのだ。
つまり、読み書きソロバンについては義務教育課程で終わっている。基本的な仕事が
出来るレベルには達しているし、実用に困ることは滅多にない。
大学と言う場所は自ら学ぶ。それこそが大学であり、奨学金を借りてまで行く意味
があるのだ。自分で返すことが出来る様になって、初めて一人前の仲間入りなの
であろう。